子ども靴の正しい選び方は?子どもの成長のために「知識」を身につけよう【東京・レディースキッド】
2023.01.30
お子さんが成長する過程で、「足」は特に、サイズや形などが日々変わるものです。
「子どもの身体のためには、どんな靴を選んだら良いのだろう?」
正解が分からずお悩みの方もいらっしゃると思います。
小学生に上がって上履きを買うようになったり、テレビ番組などで「走り方」が特集されているのを見たりすると、お子さんの靴に注目するようになる方も増えてくるでしょう。
しかし本来は、そのずっと前の歩き出したばかりの頃から、子どもの歩き方・足の特徴にはぜひ関心を持っていただきたいのです。
しっかりした作りの靴が持つ「足をサポートする機能」は、足を良い状態に保つために大きな働きをします。つまり、適切な靴の選び方を知っておくことは、安心して子育てをするための重要な要素の1つであると言えるのです。
実際にこのような声も届いています。
「靴を変えたら子どもがよく歩いてくれるようになって、ずっと抱っこやおんぶをする必要がなくなり楽になった」
この記事では、東京に店を構えて60年の靴屋として、そして小児靴カウンセラーとして、子ども靴を選ぶときに、これだけは知っておいていただきたい!ということをご紹介します。
【この記事を読むとわかること】
・子ども靴の選び方のポイント
・子ども靴の素材は「革」がおすすめな理由
・子ども靴のサイズの選び方
・おすすめの子ども靴ブランド
子ども靴の選び方でよくある間違い4つ
子ども靴の選び方でよくある間違いを4つご紹介します。
・大きめのサイズを選ぶ
・柔らかい靴を選ぶ
・サッと履けるゆるい靴を選ぶ
・「足が速くなる靴」を普段履きしている
なぜ上記が間違いなのか?詳しく説明します。
1. 大きめのサイズを選ぶ
「子どもの靴はすぐ小さくなるから、できるだけ長く履ける大きめサイズを選ぼう」と考えているあなたは要注意です!
大きい靴は、靴が足を支えられず、靴の中で足が滑ったりする原因になります。
靴の中で足が滑ると、転ぶ原因になってしまったり、歩きづらさを庇うために歩き方に変な癖ができてしまったりする可能性があるのです。
また、子どもの骨はほとんどが軟骨なので、足に合わない靴を履き続けると、足や骨の変形が起こる場合も考えられます。
「子供靴のサイズによる歩容への影響の研究」では、子どもが自分の足より1cm以上大きな靴を履いて歩行する実験をしたところ、不安定な歩行の原因となったとされています。
2. 柔らかい靴を選ぶ
「柔らかい靴の方が、足に負担が無さそう」
これも大きな間違いです!
柔らかすぎる靴は、足の疲れやすさにつながる場合があります。足を支えるサポート機能が低いことが多いからです。
サポート機能が低いと、あるときに足を安定させようと、足の筋肉を使います。そのため、足の負担が増えてしまうというわけです。
ある程度の靴の硬さは、靴の支持性を高めるために必要であり、型崩れのしづらさにも繋がります。
3. サッと履けるゆるい靴を選ぶ
「幼稚園や保育園でも、1人でさっと履ける靴を選びたい」
上記のようにお考えの方もいるかもしれませんが、子どもの靴は、留め具などでしっかりと足を固定できるものを選びましょう。
留め具がないと、走っているときに靴が脱げやすくなったり、足の指が常に緊張した状態になったりします。
足が常に靴の中で動いてしまうので、「大きめのサイズを選ぶ」と同様に、足や骨の変形を引き起こす可能性が考えられます。
4. 「足が速くなる靴」を普段履きしている
「かけっこが速くなる靴を買って、普段履きにしています」
上記はおすすめできません。日常生活とスポーツ用はできるだけ分けるのが理想です!
「足が早くなる」と言われている靴は、スポーツの特性に応じて、ねじりやすい構造・素材であったり、左回りのトラックに合わせて最適化されたりしています。
日常生活では、左右バランスが正しく、かつある程度の剛性があるものを選ぶのがおすすめです。
子ども靴の選び方|3つのポイント
お子さんのことを考えて子ども靴を選ぶなら、最低限これだけはおさえておいてほしい!というポイントは次の3つです。
・子ども靴の「かかと」がしっかりしている
・子ども靴の「靴底」が適切な位置で曲がる
・子ども靴の「留め具」が折り返すタイプ
詳しく説明します。
ポイント1. 子ども靴の「かかと」がしっかりしている
子ども靴は、お子さんのかかとをサポートできる支持性があることが大切です。
踵に合わせてだるっと広がっているのではなく、一定の細さ・硬さがあることがポイントです。
できれば、足のかかと部分にカウンターと呼ばれる芯が入っているものだと、足をしっかり支えてくれます。
ポイント2. 子ども靴の「靴底」が適切な位置で曲がる
靴の「返り」というのは、歩行するときに屈曲する部分のことです。適切な返り(靴底が適切な位置で曲がること)でないと、足の力が靴にしっかりと伝わりません。
同様に靴の「硬さ」も重要です。柔らかすぎては安定しませんし、硬すぎても、歩行を妨げます。適切な硬さは、お子さんの体格や身体の特性、成長と歩行の様子から判断する必要があります。
ポイント3. 子ども靴の「留め具」が折り返すタイプ
留め具は、一度折り返して固定するタイプがおすすめです。そうでないと、いくら引っ張っても足の両側を絞ることができません。
また、留め具が適切な位置にあるかも重要です。足の甲のどの部分を押さえているかで、固定力も変わります。
お子さんがひとりで正しく履けるかどうかも見極めたいポイントです。
その他にも知っておきたいポイント
・ 不安定な踵の骨と関節を適切に支えるカウンター形状
・歩行時の足の動きをやさしく固定し調節できる留め具
・足の成長とゆびの動きを妨げない爪先のゆとりと高さ
・歩きやすさのための適切な重さと屈曲性のあるソール
・路面からの負担を軽減し安定感と耐久性を伴った靴底
・汗をかきやすい子どもの皮膚に必要な通気性のある素材
・足に合わせたインサートに入れ替え可能なインソール
子ども靴|こんなこだわりもあります!
キッドの子ども靴は、以下の3点の機能にこだわっています。
・素材ごとの特徴を活かしている
・清潔に保てる
・足先が少し立ち上がっている
詳しく説明します。
素材ごとの特徴を活かしている
靴と一口に言っても、様々な素材から作られています。良いこども靴としての素材を一度考えてみませんか。
子ども靴には本革素材がおすすめです。
子ども靴で本革というと、あまりイメージがないかもしれませんが、「本革の子ども靴」には多くのメリットがあります。
【本革の4つのメリット】
・吸湿性が高く蒸れにくい
・可塑性も高く、足の形に合わせて伸びて変形する
・変形してもきちんと戻ってきて、程よいところに落ち着く
・加水分解しにくく変質しづらい
成長過程のお子さんだからこそ、上記の点がとても大切です。
そのほか、透湿性と防水性能を併せ持つゴアテックスも、素材として相性が良いです。
清潔に保てる
キッドの子ども靴は、清潔に保てるかどうかにもこだわっています。
子どもは、1日にコップ1杯分もの汗をかくと言われています。また、外を活発に動き回る子どもたちの靴は、毎日泥や雨水などで汚れていきます。
子どもたちの皮膚は大人よりも薄く弱いので、できるだけ毎日身につける靴は清潔に保ちたいですよね。レディースキッドでは、泡で洗うタイプの洗剤を推奨しています。
足先が少し立ち上がっている(トウスプリング)
歩き始めの子には、安定性を重視してフラットな靴底を選ぶことが多いです。
安定した歩き方を始めて、特に運動量の多い子どもは、トウスプリングがあると、スムーズな体重移動ができるのです。
つま先が反り上がっている靴は、つまずきや転倒防止にもなります。
子ども靴のサイズの選び方は?
子どもの靴のサイズを選ぶ際、大人と同じように、正確な足のサイズをはかることは必須です!
▼ サイズ選びについて、詳しくはこちら
当たり前ですが、靴のサイズが合わなくても、お子さんは何も言ってくれません!
サイズ選びのガイドがある靴は良いですが、ガイドに頼るばかりでも危険です。例えば指の厚みによって、必要な捨て寸も変わってきます。
また、実際の表記よりも、捨て寸も足し合わせた実際のサイズが小さい靴も存在します。
特に子ども靴においては、成長寸も考慮する必要があり、基本的には1〜1.5cm大きい靴を選ぶ必要があるのです。
子ども靴は、こういった細かい点を考慮して、サイズを検討する必要があります。
基本的には以下の手順で靴を選んでいきましょう。
・まずは足の正しいサイズを測ろう
・試し履きをしよう
それぞれの注意点を解説します。
1. まずは足の正しいサイズを測ろう
先ほど、大きいサイズの靴は選ばないようにというお話しをしましたが、逆も然りです。子どもの足は柔らかいので、適正サイズよりも小さいサイズの靴も履けてしまいます。
そのまま履き続けると、足・指・爪が靴に圧迫され、足の変形を引き起こしてしまいます。
つまり、子どもの適正サイズを知ることはとても重要なのです!
レディースキッド池袋店では、無料でお子様の足計測サービスを行っていますので、ぜひお越しください。
2. 試し履きをしよう
足のサイズがわかったら、試し履きをしてみましょう。
座る・立つ・歩くの状態で、履き心地に違和感がなさそうかをしっかりチェックします。
また、靴の中でしっかりと踏ん張れるように、足の指が靴の中で動いているか?
ここも見ておきたいポイントです。
子ども靴の履かせ方はとても重要!
どんなに良い靴でも、履き方が悪いと台無しです。
履き方のポイントをお伝えします。
・かかとに寄せて履くつま先を上方へ向けた状態にする
・かかとを地面にトンと1回打ち付けて上げる
・ベルトをしっかりと絞ってしめる
かかとが靴にしっかり合うと、靴の中で足が固定された状態になります。
ベルトは、一度ぎゅっとしっかり引っ張ってから止めましょう。
こうしたちょっとしたコツが、より良いフィット感に繋がります。
また、日頃から子どもが正しく靴を履けるように教えると、子どもの足の健康により効果的です。「子どもの足の健康を目指した靴教育の実践の研究」では、靴教育絵本の繰り返しの読み聞かせの活用が推奨されています。
また、子どもに靴を履かせる際、下記2点は絶対にしないように気をつけましょう。
・靴のサイズがきつくなっても履かせ続ける
・かかとの減り・型崩れがあっても履かせ続ける
下記でなぜしてはダメなのか確認していきましょう。
靴のサイズがきつくなっても履かせ続ける
靴のサイズがきつくなったら、靴は買い替えるようにしましょう。
「きつい」ということは、足に負荷がかかっているということです。
成長の早いお子さんの靴を買い替えていく大変さはありますが、お子さんの健やかな成長のため、適切なタイミングで買い替えてあげてください。
かかとの減り・型崩れがあっても履かせ続ける
かかとの減りや型崩れに気づいたら、靴を新しくしてあげましょう。
靴は消耗品です。どんなにしっかりとした靴でも、履いている時間、運動量が多ければ、型崩れして支持力が弱くなったり、靴底がすり減って、体全体の傾きに繋がります。
長持ちしてほしいところではありますが、お子さんの足と身体の健やかさを第一に考えて、それまでの期間、足を守ってくれたことに感謝して、無理せず靴を新調していただけるとベストです。
子ども靴には、superfit(スーパーフィット)がおすすめ!
子ども靴には、superfit(スーパーフィット)がおすすめです!
お子さんは靴の良し悪し、合っている・合っていないを自分では分からないし、言えません。成長が早い、消耗品である、などの理由から、子ども靴はまだまだ価格や買いやすさで選ばれてしまうことが多いのも現状となっています。
superfitは、オーストリアの靴メーカーLEGERO社(今やヨーロッパ最大のメーカー)が、子どもの足の健康的な発達を考え、守るために、整形外科的な靴の理論に基づいて、40年前に小児科医とともに考案された靴です。
子どものために特別に設計され高い品質基準を設けており、常に製品マネージャーとデザイナーが医師や専門家と相談しながら最高の技術を駆使し、すべてのコレクションに最新の科学的知見を採用しています。
2011年にドイツ、オーストリア、スイスの342人の小児科医と整形外科医による靴の医学的評価が行われた結果、superfitは小児科医と整形外科医の98%から、最高であるという評価を獲得しているほど、健康面でもメリットが大きいです。
superfitの子ども靴で、お子様の健康を守りませんか?
そうは言っても、東京都内では、superfitを扱っている店舗はまだまだ希少です。当店では取り扱いがございますので、ぜひ一度ご来店ください。
レディースキッドでは、予約制で足の計測から受けております。
※ 子どもの靴だから程々に・・ではなく、子どもだからこそ、専門的な知識も併せもって靴選びを考える必要があります。
小児靴カウンセラーの資格を持つ、専門スタッフにて担当させて頂きますため、ご予約制となりますこと、ご理解お願いいたします。
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執筆者:キッド代表・小児靴カウンセラー 小堤
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