子供の足を守る靴選び!『扁平足編』
2024.11.05
レデイースキッド池袋店にお越しいただく親御さんでもよく質問があります。
今回は、そんな親御さんに子ども靴を選ぶ上で知っておいて欲しい、
・子どもの成長と扁平足
・子ども靴の正しい選び方
について徹底解説いたします!
扁平足ってどんな足?
3つのアーチと足の機能
まず、足には
横アーチ 内側縦アーチ 外側縦アーチの3つのアーチと言われるものが存在します。
この3つのアーチが立体的になっていることにより、バネのような反発性を発揮し、歩行や運動時の衝撃の吸収・足裏の圧力の分散をすることができます。扁平足とは
一般的に扁平足とは
内側縦アーチの骨格が崩れ、アーチが下がってしまっている それにより足裏の腱が伸びきってしまっている形態を指します。
横から見た時に、アーチが下がり、土踏まず部分が地面に接地してしてしまっているような状態です。 ※脂肪層の厚みで土踏まずが地面に接地しているように見える場合もあります。ポイントは骨格の崩れにより、内側縦アーチが下がっているところです扁平足と身体の影響
よく「扁平足は足に良くない」と耳にはしますが、扁平足になると、大きく分けて
・足
・歩行
・身体
・足トラブル
に影響されていくケースが多いです。1つずつ解説していきます。
①足への影響
内側縦アーチはバネによって地面からの衝撃を足部で吸収する役割を担っています。そんな内側縦アーチが低く(扁平足に)なることにより、地面からの衝撃吸収が取りづらくなり、膝・腰・身体へダイレクトに衝撃が伝わりやすくなります。そうなることで、足・身体の痛みや疲れにも繋がります。②歩行への影響
歩行時は、足を蹴りだした時に、その力を逃がさずに伝えることで推進力(前に進む力)が高まります。一方、偏平足のように足裏の腱が伸びきってしまうと、蹴りだした時に力が逃げてしまい、上手く身体全体へ力が伝わりづらくなります。そうすると前に進みにくく、結果として足の疲れやすさに繋がることもあります。③身体への影響
扁平足は土踏まずが内側に倒れている状態です。土踏まずが内側に倒れている分、脚のラインも垂直になりづらく、О脚やX脚になりやすいなど、脚のフォルムにも影響が出てくる場合があります。 ※子どもの年齢(成長段階)によるX脚・O脚はまた別のお話になります④足のトラブルに繋がる影響
土踏まずの内側に倒れる力が強い状態が続くと、関節の動きや、骨の位置関係などにも影響が出始め、結果として足トラブルへ繋がることもあります。特に大人の扁平足で多いのは
・足裏を覆っている足底腱膜が過度に伸展して足裏を痛めやすくなる『足底腱膜炎』
・腱や靭帯の伸縮により、母趾の骨格の位置関係のズレによって起こりやすい『外反母趾』
※外反母趾の要因はいくつか考えられるので一概に扁平足が原因とは言えませんが、内側縦アーチが低くなっていることによる影響も要因の1つと言われていますなどが上げられます。
子どもの足と扁平足
子供と土踏まずのアーチ形成
0~3歳頃までの足は軟骨部分が多くあり、その足を保護するために分厚い脂肪に覆われています。なので3歳くらいまでは一般的には扁平足のような形態になります。
そして、一般的に3歳から7歳頃でアーチが形成されてくると言われています。つまりは、このアーチを育てていく上で7歳までの靴選びがとても重要になってきます。成長段階の子どもだからこそ、 ・ちゃんと足の骨格を支えてくれる、しっかりと強度のある靴 ・足本来の運動機能をサポートしてくれる靴を選んであげましょう。次の章では、具体的な『足に良い子ども靴の選び方』について解説いたします。
足に良い子ども靴の選び方
繰り返しになりますが、子どもの足にとって、靴選びはとても重要です。では、子どもにとって良い靴とはどんな靴なのか、靴選びのポイントをお伝えいたします。
1. 靴の踵部が硬い
足の骨格の中でも、踵(かかと)の骨はとても重要な部分です。踵骨(しょうこつ)の位置関係がズレてしまうと、足や身体にも影響が起こりやすいなります。もちろん、扁平足になりやすい要因の1つでもあります。
この踵骨が倒れないようしっかり支るためには、靴の踵が硬いことが大切です。写真のように、指で押して潰れてしまうような柔らかい靴だと、足の骨格をしっかり支えてくれません。靴の踵部を指で押しても潰れないような強度があるか必ずチェックしましょう。また、特に心配な方は、広い面積で足首まで包み込んでくれる「ハイカット」や「ミドルカット」などもオススメです。
2.靴底が足指の付け根で曲がる
本来、人間は歩く際に足指の付け根だけが曲がり歩きます。ですので、『靴底が硬すぎる』と足指の付け根が曲げられず、躓いたり、蹴るための足の力が育ちません。 また、ただ曲がればいいというわけではなく、逆に『靴底がどこでも曲がってしまう靴』は、土踏まずに負担をかけ、ますます扁平足を悪化させてしまう恐れがあります。写真のように、足指の付け根だけがよく曲がる靴を選びましょう。
3、靴底の面積
足の裏よりも靴底が狭くなっている靴は、体重を支える面積が小さく着地が不安定なので、足を痛めてしまう可能性があります。 また、靴底の真ん中辺りが窪んで(くびれて)いて土踏まず部分に靴底がない靴も、足の内側に体重がかかると支えきれず、靴ごと内側に倒れてしまいます。土踏まず部分にもしっかり靴底があると、靴底が身体の体重も足の骨格もしっかり支えてくれるので足が傾く心配が少なくなります。
4.折り返しのダブルベルト
ベルトが無いスリッポンタイプの靴は、すっと履ける利便性はありますが、反面すっと脱げてしまうので、怪我に繋がりやすいです。
また、幅がゆったりしている靴も、足指がつま先の狭いところまで突っ込んでしまうので足指の変形をさせたり、爪の炎症を引き起こしてしまう恐れもあります。
つまりは甲でしっかり足を固定することがとても大切です。その為には
・折り返し(ターンバック式)のベルトであること ・ダブルベルト(2つベルトがある)ことこの2つが子ども靴に備わっているかがとても重要です。
以上のポイントをしっかりおさえて、大切なお子様の足を守りましょう。
オススメ動画
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【動画】多和田 忍先生の『足の専門医が教える靴選びのポイント』
レディースキッドの子ども靴
良い靴=扁平足が治るとは限らない
ここでひとつ知っておいていただきたいのが、「良い靴を履かせたからといって扁平足が治るとは限らない」ということです。
扁平足は、足の骨格だけでなく、腱や靭帯も含めた足部の柔らかさが影響している場合もあります。足部の柔らかさは、遺伝や生まれつきもった足の特性なこともあるので、靴だけで予防したり、治したりすることは正直難しいです。 ただ、良い靴を履かせることは、(裸足では扁平足のような足でも、靴を履いている時は)扁平足が改善され、足と脚のアライメント(位置関係)が理想の状態になり、運動機能のスムーズな発達を促すという大きなメリットはあります。高機能子ども靴:スーパーフィット
レディースキッドでは、子どもの足と成長をサポートする子ども靴として、オーストリアの子ども靴ブランド『スーパーフィット』の取り扱いをしております。
スーパーフィットは
・2011年にドイツ、オーストリア、スイスの342人の小児科医と整形外科医の98%から最高であるという評価を獲得 ・子どもたちの活発な行動に適した快適性と耐久性を考えた設計といった、子ども靴の日常の生活を快適にする靴として間違いない機能性を持ち合わせ、自信を持って皆さまにお届けできる子ども靴です。
足の計測とカウンセリング販売
扁平足予防のために大事な靴選びですが、とても大事なことがもう1つあります。
それは『”良い靴なら何でもいい”というわけではない』ということです。
レディースキッドで取り扱いしている《スーパーフィット》は確かに良い靴ではありますが、様々な足に対応できるようスーパーフィットの中でも色んなモデルが存在しています。つまり、お子様の足の特性に合わせてスーパーフィットのモデルをちゃんと選んであげないと、 足に良い影響が起こるどころが弊害になってしまうケースもあります。もちろん、サイズが合っていることも重要です。
・足を計測し、正しいサイズを知る ・足に適合したモデルを選ぶことがお子様の足を守る上でとても大切です。
そこでレディースキッドでは、安心して良い子供をご購入いただけるよう、2つの子ども靴メニューをご用意しています。
『足の計測とスーパーフィット選び』メニュー
お子様の足の計測と、足の特性に適合するスーパーフィットを選ぶメニューです。
・スーパーフィットが気になっているので店舗で履かせてみたい ・すでにスーパーフィットを履いているけど、より合うデザインを選んでもらいたいそんな方にオススメです。
『小児靴カウンセラーによるカウンセリング』メニュー
お子様の足や靴のことでお悩みの方へ、姿勢や歩行を含めたアドバイスを行うメニューです。
日本初の日独小児靴カウンセラーの有資格者に、直接ご相談いただけます。
・ファーストシューズ~3才までのお子様 ・足、靴の専門的なアドバイスが欲しい ・インソール等をすでに使用されている、または検討しているこのようなお客様は、こちらのメニューの対応となります。
来店予約方法
『足の計測とスーパーフィット選び』はWEBから簡単にご予約いただけます。
▶子どもの足の計測、購入アドバイス (ladieskid.jp)(予約ページに飛びます)
『小児靴カウンセラーによるカウンセリング』はWEBの問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。
▶子どもの足の計測、購入アドバイス (ladieskid.jp)(問い合わせフォームに飛びます)
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【子ども靴の大切さ】
【沖縄の子ども靴】
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執筆者:キッド代表・小児靴カウンセラー 小堤
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