子どもの足は、どう育つ? ―子供靴選びが、毎日の歩行と足の発育を左右する―
2026.01.29
「子どもはすぐ大きくなるから、靴は少し大きめでいい」
「多少靴と足が合っていなくても、そのうちなじんでくる」
子供靴について、このように考える保護者の方は少なくありません。実際、子どもの成長は早く、靴が短期間でサイズアウトするのも事実です。頻繁に買い替えることの負担を考えると、「なるべく長く履けるように靴を選ぼう」と思うのは自然なことでもあります。
一方で、レディースキッドで日々子どもの足を見ていると、合っていない靴を履いたまま、お子様が長い時間を過ごしているケースに多く出会います。本人も保護者も気づかないまま、「とりあえず履けている靴」で毎日を過ごしていることが少なくありません。
靴は、特別な日に履くものではありません。
登園・登校、通学路、公園遊び、買い物、習い事。子どもは毎日、長い時間を靴を履いた状態で生活しています。靴は、子どもにとって身体を支える重要なものであり、毎日の生活そのものと言えます。
この記事では、年齢ごとの足の育ち方を整理しながら、「今どんな靴で過ごしているか」が、お子様の健康な足の発育のためになぜ大切なのかを、レディースキッドの足育講座や子供靴カウンセリングでお伝えしている考え方をもとにお話しします。
子どもの足は、大人の足を小さくしたものではない
まず知っておきたいのは、子どもの足は大人の足をそのまま小さくしたものではない、という点です。子どもの足は、骨は成長段階で、関節もまだ柔らかく、使い方も成長の途中にあります。
歩き始めは1歳前後でも、大人のように安定して無駄なく歩けるようになるまでには、かなりの時間がかかります。一般には、7歳前後で歩き方が徐々に安定してくると考えられています。それまでの間、子どもは足裏で地面の感触を感じながら歩き、バランスを崩し、転び、立て直す、という経験を何度もくり返します。
この「学んでいる途中」の時期に、足元がどんな状態かはとても重要です。靴が合っていないと、本人が気づかないうちに動きにくさが生まれたり、無駄に踏ん張ってしまうことがあります。反対に、足に合った靴で過ごすと、動きが安定しやすく、安心して体を使うことができます。
レディースキッドで子供靴を買われたお母さんお父さんからは、「靴を変えたら子どもがすごくよく歩くようになった!」「抱っこをせがむことが減って楽になった」というお声をいただきます。良い靴を履くことで、日々の活動量まで変わることもあるのです。
「痛くない」だけでは、合っているとは言えない
子供靴選びでよくある判断基準が、「痛がっていないから大丈夫」というものです。もちろん、痛みが出ていないことは大切ですが、それだけで判断するのは十分とは言えません。
子どもは違和感を言葉にするのが難しかったり、「これが普通」だと思って我慢していたりすることがあります。また、靴の中で足が動いていても、それを不快だと認識していない場合もあります。
たとえば、サイズは合っているように見えても、
- ・足幅が合っていない
- ・甲がしっかりフィットしておらず、ぶかぶか
- ・かかとが安定していない
といった状態では、歩き方に影響が出ることがあります。
レディースキッドでは、靴を履いたときに「足がどう収まっているか」「歩いたときに靴と足が一体になっているか」を大切なポイントとして見ています。
自分では難しいなと感じたら、ぜひ私たちを頼ってください。
子ども靴は「保護・補助・支持」の3つの役割をもつ
足を保護するだけでなく、毎日の動きを助け、足の骨格を支えることができる靴が理想です。特に重要な3つの機能があります。
① 踵部の硬さと支持性
踵(かかと)の部分は、足の骨格を支えるうえで重要な場所です。
靴の踵部が硬くつぶれない構造で、踵がしっかりと収まる形状や幅であることが大切です。

それによって高い支持性を持っている靴は、
足が安定し、無理なく機能が発揮されるようにサポートします。
反対に、かかとがぐらつく靴は、足の位置や重心を不安定にしやすく、歩行で疲れやすくなることがあります。
良い靴は踵がしっかりしていることで、歩き始めや止まる動きでも安定感を保つ役割を果たします。
実践チェック✅

- ・踵部分を指で押しても簡単につぶれないか
- ・かかとを包む部分が踵の形状に沿ってフィットしているか
② ベルトや紐による固定性
靴が足にフィットしていることは、安定した歩行に欠かせません。
ベルトや紐などで足を「しっかり締められるか」は、単に脱げにくいというだけでなく、足と靴が一体となった動きを支えるポイントです。固定性が弱い靴は、歩いたり走ったりすると足が靴の中で動き、踏ん張りにくさや疲れを感じやすくなります。

また、足のサイズや形状は個人差が大きいため、足に合わせて締め具合を調整できることも重要です。
実践チェック✅

-
折り返して締めるタイプのベルトになっているか
- ダブルベルトだとなおよい
- ベルト・紐で足の形状に沿って包み込むようにフィットさせることができるか
- 締めたときにかかとが浮かないか
③ 屈曲性と屈曲位置
人間は歩くときに、足指の付け根を反らせて、足を蹴り出すという動きをします。したがって、歩行時の自然な動きを邪魔しないように、靴も足に合わせて、足指の付け根の位置で曲がることが理想です。
屈曲位置が合っていない靴は、足の本来の動きを邪魔し、つまずきやすさにつながることもあります。屈曲性のある靴は、自然な足の使い方を助ける役割を果たします。
実践チェック✅

- ・靴を手で曲げたとき、足指の付け根の位置でスムーズに曲がるか
- ・曲がる位置が付け根以外の部分、例えば靴の中心部で折れたりねじれやすかったりしないか
年齢別に見る、足の育ちと靴の考え方
0〜2歳頃|足の感覚を育てる
この時期の足は脂肪が多く、土踏まずはまだはっきりしていません。扁平足のように見えても、多くの場合は自然な成長の過程です。歩き始めの頃は、足裏からの刺激を通して、体の感覚を学んでいく時期でもあります。
室内で裸足で過ごす時間は、床の硬さや温度、素材の違いを感じる経験になります。一方、外出時の靴に求められるのは、足を守りつつ、動きを邪魔しないことです。
この時期の靴は、足を守りながらも自然な感覚を妨げないことが大切です。軽くて柔らかい靴が良さそうに言われますが、踵部の支持性や屈曲位置の合致を確認しましょう。裸足での時間も大切ですが、外出時は足を守りつつ足本来の動きを妨げない靴選びが必要です。「歩行のサポート」というよりも、「足に無用な負担をかけず、身体の成長を促せる足元」という考え方が基本になります。
3〜6歳|足の使い方を覚える、とても大切な時期
走る、跳ぶ、止まるなど、動きが一気に増える時期です。足の使い方やバランスの取り方も、この頃に大きく変わっていきます。3歳くらいから土踏まずのアーチ形成が始まることもあり、レディースキッドの足育講座でも、この年代は特に大切な時期としてお伝えしています。
この年頃は幼稚園・保育園に通うお子さまも多く、保護者の方からも「少し大きめの方が安心ですよね」「脱ぎ履きしやすい靴の方が楽ですよね」というご相談が多くあります。しかし靴が大きすぎると、足が靴の中で動きやすくなり、踏ん張りがききにくくなることがあります。
特に、走って急に止まる、方向転換をする、といった動きでは、靴の中で足がずれることで不安定さが増します。脱ぎ履きのしやすさよりも、履いている間に足が安定しているかどうかを重視することが大切です。
足が靴の中で大きく動かないように、ベルトや紐で調整できる固定性がより重要になってきます。
また、踵の支持性がしっかりしている靴は、踏んばる力やバランスを助けますが、サイズが大きすぎると、それでも不安定さが勝ってしまうので注意が必要です。
小学生|生活の中で履く時間が長くなる時期
小学生になると、通学や運動、遊びなど、足を使う時間が長くなります。一方で、外遊びの時間が減り、舗装された道や校舎内など、硬くて平らな場所で過ごす時間が増える傾向もあります。
カウンセリングでは、「すぐ疲れたと言う」「転びやすい」「姿勢が気になる」といった相談を受けることがあります。もちろん原因は一つではありませんが、毎日長い時間履いている靴が、足元の状態に影響している可能性も考えられます。活動量が増えると、靴の消耗も早くなります。
この時期は足の支持性・固定性・屈曲性すべてを意識して選ぶことで、歩き方の安定や疲れにくさにつながります。具体的には「履いたときにぐらつかない」「足と靴が一体で動ける」という感覚が大切です。
中学生|大人の足へ近づいていく時期
中学生になると、足の形や特徴がよりはっきりしてきます。部活動などで競技用のシューズを履くなど、それぞれの活動に応じた靴選びや履き分けをすることによって、足への負担のかかり方も変わってきます。
靴の基本的な選び方はそのままに、お子様それぞれの生活スタイルや行動に応じて、靴を選んでいくことになります。
「サイズが合っている」とは、どういう状態か
子供靴選びで多い誤解が、サイズ表記(cm)だけで判断してしまうことです。実際には、足の長さだけでなく、足幅、甲の高さ、左右差といった要素があります。さらに、同じサイズ表記でも、靴によって少しずつ形の特徴も、実は実際の靴の長さも異なります。
では、実際に「サイズが合っている」とは、どのような状態でしょうか。
目安としては、つま先に適度な余裕があり、かかとが浮かず、靴の中で足が前後左右に動きすぎない状態です。言い換えると、歩行に連動して、足が自然に動ける状態です。大きすぎても小さすぎても、足は本来の動きをしづらくなります。
子供靴選びは、将来の足を育てること
靴は消耗品ですが、足はこの先もずっと使い続ける体の大切な一部です。足に合った靴を履くことで、お子様の足の健全な発育をサポートすることができます。
子供靴選びは、「今履けるか」だけでなく、この靴で毎日どんな動きを積み重ねるかを考えることでもあります。
子供時代からの自然な歩行の積み重ねが、子どもの将来の足の使い方につながっていきます。
迷ったときに、相談できる場があること
「これで合っているのか分からない」「成長に合っているか不安」
そんなときは、専門家に相談してみることも一つの方法です。
レディースキッドでは、子どもの足と靴について、専門知識を学んだ専任のシューカウンセラーが計測と相談を受け付けています。一人で悩まず、判断材料の一つとして、こうした場を活用するのも選択肢の一つとして、ぜひ考えてみてください。
レディースキッドでは、予約制でお子様の足の計測から受けております。
小児靴カウンセラーの資格を持つ、専門スタッフにて担当させて頂きますため、ご予約制となりますこと、ご理解お願いいたします。
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執筆者:キッド代表・小児靴カウンセラー 小堤
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