インソールの効果的な選び方
2021.12.05
こんにちは、婦人靴専門店のレディースキッドです。
本日は「インソール」についてのお話しです。
みなさんは「インソール」を使ったことはありますか?
インソールは、靴屋で試着をして、
サイズが微妙に合わない時に
使用するものです。
あるいは、
足や身体に良いインソールを選び、
購入されている方もいらっしゃいます。
今やたくさんの種類があり、
「サイズ調整」
「足の痛みの低減」
「膝痛や腰痛に効く」
「姿勢改善」
「O脚改善」
などと謳っているものが多くなってきています。
しかし!
それだけの効果があるということは、
選び方を間違えると、
逆向きの効果が強くなってしまうともいえます。
そこで今回は、
「インソールを選ぶならこれだけは知っておくべきポイント!」を一緒にみて行きましょう!
【今回のポイント】
・市販のインソール、あなたの足に合いますか?
・市販がダメならオーダーメイドのインソール?それでほんとに大丈夫?
・足とインソールの相性、靴とインソールの相性
・インソール選びをおすすめするキッドの3ステップ
市販のインソール、あなたの足にあいますか?
生活雑貨を扱っているお店にいくと、びっくりするほどたくさんのインソールが並んでいます。
形状も、メーカーも、ありがたい効能も盛りだくさんで、いったいぜんたいどれを選べばいいのか!?
困惑されたご経験をお持ちの方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
痛み低減や姿勢改善など、「こうなりたい」という目的のためだけに選んで良いのであればまだ簡単ですが、インソールの場合はもう少し慎重になる必要があります。
例えば、土踏まずをインソールで支えたいとします。
▼インソールの形状について
足裏内側のアーチ、すなわち土踏まずが盛り上がっているインソールは、比較的よく見かけます。
では、たくさんある中から好きに選んでよいのか?と言えば、決してそんなことはありません。
なぜならばこのアーチは、
「長さ」「高さ」「幅」
すべてが人によって違うからです。
一人ひとり異なる足のアーチ形状を、1つないし数種類の形状のインソールでカバーしようとすることが、どれだけ難易度の高いことかご想像いただけるでしょうか。(ピッタリ合う市販品に巡り会えた方は超ラッキーです!)
もちろんピッタリ一致していなくても、作用がないわけではなく、多少の心地よさは感じられます。
そうは言っても、やはり効果は低く、足底腱膜の張り等によってはむしろ違和感や不快感を感じる方もいらっしゃいます。
▼インソールのかたさについて
インソールごとに、
「素材」
「かたさ」
「クッション性」
は様々です。
アーチ部分が盛り上がった形状であっても、クッション性が高い素材のインソールは、体重がかかれば沈み込みがあり、足を支える力はさほど強くありません。
反対に、それなりの盛り上がりと硬さがあるインソールは、足を支える力は強くても、足裏の形状に合わないなど、望ましくない作用が生まれてしまいます。
例えば、内側のアーチで言えば、その人自身のアーチ形状よりも、インソールが無理して持もちあげすぎてしまうなど、足が外側に傾くモーメントが生まれます。
それは本来の姿勢と離れ、足だけでなく、膝などへの負担を生じさせる要因になりかねません。
これは一例ですが、「自分の特性に合わせて選ぶ大切さ」と、「限られた形状パターンの市販インソールを自分の足に合わせる難しさ」が、ご想像いただけたと思います。
市販インソールは、使ってみた時に気持ちよくても、後々実は負担をかけていることがあり、そこが怖いところなのです。
決して市販インソールが悪いわけではありませんが、ピッタリ合うものに出会える確率は高くないということです。
そして、インソールの作り方にもさまざまなアプローチがあるため、選んだインソールの万能性が高いかどうかというのもポイントになってきます。
※レディースキッドでも、既成インソールを扱っています。
ただし、それがお客さまに合うものであるかどうかが重要です。
また、インソール単体としてではなく、お客さまの足と掛け合わせたときに効果があり、コストパフォーマンスが良いかどうかを考えています。
そして、多種多様なインソールのアプローチを学び、導入してきた知見を踏まえて、お客さまにおすすめしています。
オーダーメイドのインソールであれば、大丈夫?
これはオーダーシューズの話にも近いですが、足の形状と同じものであれば良いのか?という課題もあります。
足裏の形状を3D計測器等で測定し、それに沿ってインソールの形状を決めることはできます。
しかし仮に、今の足の状態が良くなかった場合、その時の足の形に沿って作ったものが果たして足に良いのでしょうか?
例えば、インソールのパッケージに「膝痛に効きます!」などと書いてありますが、膝痛の原因によって、対処方法は変わりますよね。
膝痛は足部に原因があることが多く、歩く際の着地の衝撃に体重がかかり、そのときのストレスが膝にかかっているパターンを良くみます。
しかし、足部だけとっても、複雑な構造と動きをしており、脚全体で見ればもっと複雑なアライメントになるため、当たり前ではありますが、あるべきインソールの形状や特徴は変わります。
鼻水が出るとき、花粉症なのか、風邪なのか、インフルエンザなのか、原因によって対処が変わるのと同じようなイメージですね。
〜閑話休題〜
キッドの社長も以前、大奮発して○万円のインソールを作ってもらったことがあるそうです。
足だけでなく歩き方まで計測・分析して製作されたのですが、使ってみると膝が痛くなって辛かったとか。
後から考えると、踵まわりの角度の付け方が理論的には良くなかった、と気がついたトホホな経験だったそうです。
そうつまり、インソールを選ぶということは、靴のプロでもそれくらい難しいこと、というお話でした。
靴とインソールの相性
ここまで、足とインソールの関係をお話ししてきましたが、靴とインソールの相性もチェックが必要です。
例えば、足幅が狭く、ワイズ(足幅のこと)の小さい靴を履かれている方は特に、靴のサイズより既成のインソールが幅広のことが多いです。
このような場合、せっかく絞れている靴の幅を、インソールがむりやり広げることになり、逆にフィット感を損なうことになりかねません。
そうは言っても、インソールを切ってしまうと、足の丸みを帯びた端部分を支える役割を持つ、1番盛り上がっている外側の部分を切らざるを得ず、効果が低減します。
つまり、足に合ったインソールを選ぶこと、そして、靴に合ったインソールを選ぶことの両方が必要なのです。
レディースキッドでのインソールの考え方
わたしたちは、お客さまにインソールをおすすめするときに、インソールの使い分け方をこのように分類し、考えています。
① 靴の快適性を高めるために使うインソール
既成インソールで、無理なく使っていただけるものをおすすめするよう心がけています。
② 足の特徴や問題にアプローチするためのインソール
この場合は、お客さま様それぞれの足の特徴や問題を確認してお客さまの足に合う既成インソールをおすすめしています。
既成インソールで不十分な時などは、場合によってカスタムパーツを付加します。
③ 既成インソールではアプローチできない場合のインソール
パンプスなど、既成インソールが入れづらい靴にはカスタムパーツを駆使し、オーダーメイド的に足に合わせて作成していきます。
いついかなる場合にも、最上級のものだけを押し付けようというふうには考えておりません。
なぜなら、インソールも靴も消耗していくものだからです。
いくら良いものでも、消耗しきったものを使い続けるより、それぞれにとってコストパフォーマンスの良いものを、ある程度の期間で入れ替えていく方が、様々な意味で良いと考えています。
お客様にとっての最低解を、靴と足のプロフェッショナルとして一緒に考えていきたいと思っています。
そうは言っても、安くて効果が無い(だけならまだしも、悪い作用がある)ものを、短期間で入れ替えていっても、意味はありません。
いろいろとお話してきましたが、難しく考えすぎず、これらのことを頭に入れて、ぜひインソールを活用してみてください。
インソールを活用することで、今お持ちの靴でも快適になる場合もあるので、インソールのご相談だけでも、ぜひお気軽にお越しください。
より詳しく知りたいという方は、
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