オーダーシューズが一番!?
2020.03.22
『足にぴったりとした靴、を手に入れるならオーダーシューズでしょ?』
と思われている方は多いかと思います。
でもオーダー靴だと、高くてそうは手が出ないから選択肢に入らないし。
という方も多いのではないでしょうか。(取り扱い店が少ないということもありますが)
オーダーシューズといっても。
最近は、パンプスにも
<オーダーパンプス>
をうたう靴も目にしやすくなってきました。
でも<オーダー>とついていれば何でも、
・良いもの
・足に合うものが間違いなく手に入る
かと言えば…そう単純なお話でもありません。
受注に応じてお作りします、となれば
何であれ、オーダー、にはなるのですが…
そもそもオーダーにもいくつかの方式があります。
オーダーには
フルオーダー
セミオーダー
パターンオーダー
などがあります。
大まかにいえば、
・木型を足にあわせて新規に作るのか
・デザインを選べる、または好きにできるのか
・色や素材を好きに選べるのか…
など、どこまでお客様専用に作るかによって
上記のようにわかれるわけです。
よって、オーダーパンプス、と言えば
『すべて足にぴったりした靴ができるんだ!』
とイメージされる方も多いですが、
そうと言えるかは微妙ですし、
逆に、
『どうせオーダーするなら、
足をくまなく測って、
個々の足に完全に合わせて作った
フルオーダーでなけえば、意味が無いんじゃないの?』
と思われる方もいらっしゃると思います。
可能性はフルに近い方があがるとも言えそうで、
これもなかなか難しいところ。
もちろん、
『フルオーダーだからこその履き心地!』
に巡り合い、喜ばれている方もいらっしゃいます。
でも、
『フルオーダーしたのに…高かったけど、全然合わない。履いてない。。』
というお声を聞くことも、残念ながら結構あるのです。
履き心地の良い靴ができるには
そもそも、足を細かな部分まで同じ形で木型を作り、
それに合わせて靴を作れば、
履き心地の良い靴になるかと言えば、違います。
歩くという動きの中で、足がどう動き、変形するか、
それに応じてちょうど良い形、素材、作り・・・
非常に沢山の要素が必要。
ですので、ある意味ではフルオーダーであればあるほど
その作り手の考え方、技術などに大きく左右されます。
作り手のスキルや、製法や靴の特徴と、その方の足の相性もあって
要因はこれと一概には言えませんが…
それなりに合っている型をベースに作る、
または、履き具合を調整する、
方が、より履き心地が良い場合も多々あるのです。
様々な要素が絡むからこそ、
いずれのアプローチであっても良いものは良い、だったりするのですが、
『フルオーダーなら、足に合ったぴったりな形で作ってくれるから絶対良いはず』
とは言えないことは、ご理解頂いておいた方が良いかなと思います。
i/288パンプスの場合
レディースキッドで取り扱いしています
i/288は、パターンオーダーパンプス、ということになります。
ある型(1つではありませんが)をベースとしてお作りするものではありますが、
サイズとワイズの組み合わせが沢山あるところからなので、
フィット感が充分良いものになる可能性も高い、
ということになります。
基本的には、試着靴でお試履きを頂いてからになるので、
その意味でも安心して頂ける、というメリットもあります。
そして何より、出来上がった靴を履いてみて、
そこから足に合わせて最終調整ができるかどうかは、
非常に大きなところ。
それでうんと変わりますので、
そのスキルを、私たちは日夜?磨いているわけです。
どんな方式であってもメリットデメリットはありますし、
フルオーダーなのかパターンオーダーなのかではなく、
その靴の作り(製法や素材の良さ)や、
履き心地の最終調整、確認のフィッティングスキル、
そのあたりを含めて、オーダーシューズを考える
必要があります。
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