現代の女性の足のトラブルの原因は「柔らかい足」にあった!?
2020.01.17
みなさんは、足のトラブルの原因を知っていますか?
そもそも、自分の足をじっくりと見たり、さわったりしたことがあるでしょうか。
日々、女性の足を探求している私たちが日ごろから感じていることがあります。
それは、現代の女性の足は「柔らかい」という特徴です。
足が柔らかいから、そもそも靴が合いづらい、また、柔らかい足であることにより、足だけでなく、身体全体のトラブルへ繋がっている可能性もあります。
さらに、柔らかい足であるうえに足に合わない靴を履いているとどんどんトラブルが増えていってしまうこともわかっているのです。
そこで今回は、現代の女性の足の特徴や起きやすい足のトラブルについてお話ししていきます。
足のトラブルを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
現代女性の足(脚)の気になる特徴3つ
日頃から店頭で多くの女性の足(脚)を拝見していて、現代女性の足の気になる特徴は、以下の3つです。
・足がやわらかい
・足指の付け根部分が薄い
・スネと足の角度が大きい
それぞれの特徴を詳しく説明します。
なお、ここでは「足」とは足首から下のこと、「脚」とは足首から上のことを指します。
足がやわらかい
日頃から足を見ていて思うのは、足のやわらかい女性がとても多いことです。
足がやわらかく、
・ねじれやすい
・立ったとき、自分の身体の重みで足裏がべたっとつぶれやすい
などの影響があるように思われる方がとても多くいらっしゃいます。
やわらかいうえに、足幅(ワイズ)が細い方が多いのも気になるところです。
足指の付け根部分が薄い
足指の付け根の部分が薄い方が多いのも気になります。
「靴」と「足」の間に隙間が空いて靴が脱げそうになるため、無意識に足指が「グー」の形になってしまっていることはありませんか?
足指の付け根部分が薄いのは、親指の付け根と小指の付け根の間にある「アーチ」が崩れてしまっているのが原因です。アーチが崩れて平坦に(もしくは平坦に近い)状態になると、足指の付け根の部分が全体的に薄くなり、靴との間に隙間ができてしまいます。その結果、足指をグーの形にして隙間を補おうと踏ん張ってしまうことがあるのです。
スネと足の角度が大きい
スネと足の角度が大きい方もよく目につきます。
足に対してスネが垂直に伸びているように見えるのが、見た目にも機能的にも望ましいと言えますが、足首に対してスネが斜めに傾いてしまっている方が多く見られます。
足のアーチが崩れていることが原因のひとつです。
足は26個の骨でできていて、それぞれ細かいじん帯でつながれていますが、足のアーチが崩れていると連鎖反応的に、そこを土台としている脚の骨の向き・角度にも影響してきます。
足がやわらかいと身体にトラブルが出ることも
足がやわらかいことが原因で出てくる代表的な3つの問題点をご紹介します。
・ひざや腰に痛みが出やすくなる
・「ぺたぺた歩き」になる
・O脚やX脚になりやすい
下記で、3つの問題点が出る理由を探っていきましょう。
ひざや腰に痛みが出やすくなる
足がやわらかいと、ひざや腰に痛みが出やすくなります。
足は本来、
・踵(かかと)
・親指の付け根
・小指の付け根
を結ぶ3点でバランスよく身体をささえます。
そしてその間に、
・内側アーチ(土踏まず)
・外側アーチ
・横アーチ
の3つのアーチができています。
歩くたびにそのアーチが伸びたり縮んだりして足裏からの衝撃を吸収していますが、足がやわらかいと、足裏で衝撃を吸収しきれなくなり、代わりにひざや腰に衝撃がかかるようになります。
結果的に、ひざや腰に痛みが出やすくなるのです。
「ぺたぺた歩き」になる
足が柔らかいと「ペタペタ歩き」になる可能性が高いです。
歩いているとき、足は足裏からの衝撃を、アーチを縮めることで吸収し、そのあと足裏をぎゅっと硬めて地面を蹴って前に進む……という動作を繰り返し行っています。
しかし、足がやわらかいと、足のアーチが崩れてのびたままになってしまい、足裏の伸び縮みが起こらず、身体からの力が地面に伝わりません。当然推進力にかけません。
また、踵があがってくる動きもでづらくなります。
したがって、いくら「颯爽とカッコよく歩きたい」と思っても、ぺたぺた歩いているように見えるのです。
先ほどご説明したとおり、足がやわらかいと靴が脱げやすくなるので、それを防ごうと足指に力を入れてぎゅっと固めるくせがついてしまいます。
そうすると足首が動かしにくくなって踵が早く地面から離れてしまい、
踵を着地させる→足裏全体を地面につける→地面を蹴り上げる→つま先が地面から離れる
……という歩行にともなう一連の動作が難しくなります。
踵が早く地面から離れてしまうと、ひざの裏が伸びず脚をまっすぐに前に出すことも後ろに出すこともできなくなるので、キレイに歩いているように見えなくなるのです。
O脚やX脚になりやすい
足がやわらかいと、O脚やX脚にも繋がる場合もあります。
先述のとおり、足はもともと片足で26個もの骨でできていて、その骨と骨の間には細かい関節があり、細かいじん帯でつながれている状態になっています。
やわらかい足は、その関節の位置関係や向きが変化し、脛(すね)から上にも影響を与えるのです。
「運動連鎖」という仕組みで、足首が内に向くことの影響でひざが内側に向きやすくなります。
内側に向きやすいということはX脚になりやすいのではと思われがちですが、ひざが内側に入っていてO脚になっている方も少なからずいらっしゃいます。
いずれにせよ、足部がしっかりとしていないことが、脚のシルエットにもとても影響しがちです。
足のトラブルの原因は「足に合わない靴」
足のトラブルの原因は足がやわらかいことだけでなく、その足を支えられない「合わない靴」を履いていることも原因となります。
下記でご紹介するような勘違いをしている方も多いです。
現代の女性は「足が幅広甲高」と思いがち
そもそも、日本人の足は「幅広甲高(はばひろこうだか)」だと言われますが、実際はそうではない方も多いです。
長年上記のように言われてきたからか、3Eや4Eといったワイズの広い靴を靴屋さんでよく目にされる方も多いと思います。
しかし、現代では、足のワイズが細い方のほうが多く、ワイズが広い人はあまりいないのが現状です。
それを知らずに、足に合わない靴を履き続けてしまう方もたくさんいらっしゃり、結果的に足のトラブルにつながってしまいます。
「やわらかい=幅広の靴を選ぶ」ではない
「足がやわらかいと、自分の体重が上に乗ったときに足がつぶれてしまうから幅広の靴のほうがいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、足のやわらかいと地面に足がついた状態のときに幅は広がります。
しかし、本来ある足のアーチがつぶれているので、そのままの状態が良いわけではないのです。
足のアーチが潰れている状態を改善するためには、足の本来のプロポーションにあった幅の靴を履く必要があります。
そうすれば、側面から足をしっかり支えられるので、アーチのつぶれは減ってきます。
ただし、上記を見極めるのは素人では難しいです。靴を買うときには、足の知識の豊富なシューフィッターのいるお店で、
・立った状態
・座った状態
・座って片足を浮かせた状態
などでそれぞれ足長や足囲(ワイズ)を計ってもらい、本来の足のサイズを確認してもらった上で靴を選びましょう。
その際、必要に応じて、アーチを形作るためのインソールをつくってもらうのもよいでしょう。
レディースキッドが行う「足のやわらかい人」の靴選び
当店では、シューフィッターが専門知識を持って、お客様の靴選びを行なっています。
素人の方では難しい細かいフィッティングや提案が可能です。足が柔らかい方には以下のように靴選びの提案をしています。
・足底圧を計る機械(フットルック)を使い、立っているときに足裏にどう圧力がかかっているかを見る
・足を実際にさわって足のやわらかさを見る
・本来あるべき形を足の感触から推察する
・足裏の圧力分布と総合的に判断して、合いそうな靴を履いていただく
上記のように、本当に自分の足にフィットする靴とはどういうものなのかをご自身で体感していただくことを大切にしています。
足のトラブルに関してもご相談に乗っておりますので、お気軽にご相談ください。
靴選びのお悩みはレディースキッドにお任せください
「合う靴がなかなか見つからないのは、足が幅広甲高だから」と認識されている方は多いのですが、現代の女性の足は実は細くてやわらかい方が多くみられます。その状態で合わない靴を履くことで、身体のあちこちにさまざまな影響を及ぼしてしまうのです。きちんと自分に合う靴を見つけるには、靴のお悩みを聞いてくれる靴屋さんに相談するのがベストです。レディースキッドでも、靴選びの方法から普段お履きになっている靴の調整・修理までご相談を受け付けております。靴選びでお悩みの方は、当店までご相談ください。
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