靴の“サイズ表記”に頼るな。フィット感の本質とは
2025.12.04
「このパンプス、いつもの23.5cmなのにきつい。」
「同じ24cmなのに、ブランドが変わるとブカブカ。」
そんな経験はありませんか。
サイズ表記は同じなのに、靴の痛みやゆるさがまったく違う。
それは、あなたの足がおかしいからではありません。
“靴 サイズ表記 の違い”は、ブランドや木型(ラスト)の設計で大きく変わります。
それでも、私たちはつい「自分のサイズは○○cm」と数字に頼ってしまいがちです。
この記事では、サイズ表記に振り回されないために、
「フィット感の本質」を、足と靴の専門店の視点からひもときます。
最後には、今日から試せる靴選びのセルフチェックもご紹介します。
“いつものサイズなのに合わない”理由
同じサイズ表記の靴でも、ブランドや形によってフィット感が大きく変わります。
「スニーカーは24.0cm、パンプスは23.5cm。」
「このブランドだけ、ワンサイズ上じゃないと入らない。」
多くの方が、
・ブランドごとに“マイサイズ”が違う
・デザインごとに足の痛みが変わる
・ネット通販で“サイズ違い”の失敗をした
という経験を持っています。
これは、あなたの足が変わったからではなく、
靴のサイズ表記 そのものに“揺れ幅”があるからです。
足の長さだけでなく、足幅や甲の高さ、つま先部分の丸み。靴の素材の柔らかさ。
それらが重なって、同じサイズ表記でもフィット感が変わります。
「表記どおりに選んだのに、足に痛みが出る。」
その違和感を出発点に、一緒に“フィット感の本質”を見直していきましょう。
同じサイズ表記でもブランドや形でフィット感は変わり、サイズ表記だけでは快適さは測れません。
“サイズ表記=自分の正解”という思い込み
「私は23.5cm」と決めつけることで、合わない靴を我慢するループが生まれやすくなります。
靴を選ぶとき、多くの人が最初に見るのはサイズ表記です。
- 「私はずっと23.5cmだから」
- 「24cmを履くと“足が大きい”気がして抵抗がある」
- 「サイズ違いで店員さんを呼ぶのが申し訳ない」
こうした気持ちから、“いつものサイズ”にとらわれてしまうことがあります。
しかし、足は年齢や体重、生活スタイルによって変化します。
むくみや筋力の変化、出産後の骨格の変化などで、
数年前と同じサイズ表記が合わなくなることも珍しくありません。
それでも「自分はこのサイズ」と固定してしまうと、
・きついのに、サイズを上げるのをためらう
・ゆるいのに、中敷きでなんとかしようと我慢する
・結局、痛みや靴擦れ、姿勢の悪化など、身体の不調を抱えたまま歩き続ける
というループが生まれます。
“サイズ表記に従うこと=正解”ではなく、
「その靴は、その日の自分の足に合っているか」。
という視点をもち、数字だけではないフィッティングへ移るタイミングが来ているのかもしれません。
サイズ表記を“固定の正解”とみなすことで、合わない靴を我慢するループが生まれやすくなります。
サイズ表記とフィット感の関係
■ 身体への影響|数字優先の靴選びが招くもの
サイズ表記だけで選ぶと、足型に合わず、痛みや姿勢の乱れを引き起こす可能性があります。
足は、かかとから指先までの長さ(足長)だけで表現できるわけではありません。
足幅、甲の高さ、指の長さ、土踏まずのアーチ。
これらが立体的に組み合わさって、一人ひとり異なる足をつくります。
しかし、靴のサイズ表記の多くは足長と呼ばれる足の縦方向の「長さ」を基準としています。
そのため、
・足幅が広い人が、足長だけで選ぶと足幅の部分がきつい
・反対に足幅で選ぶとつま先が余る
・甲が低い人が、足長で選ぶと大きめサイズに感じられる
・どちらも合わず、前すべりやかかとの浮きが起こる
といった不適切なサイズ選択が起きがちです。
この状態が続くと、
・指先の圧迫による痛みやマメ、外反母趾
・偏った荷重によるひざ・腰の負担
・無意識にかばう歩き方による姿勢の悪化
など、足だけでなく全身への影響が広がります。
サイズ表記の数字だけでなく、
「足全体にフィットしているかどうか」を確かめることが、
からだを守る靴選びの第一歩になります。
長さだけを基準にしたサイズ選びは、足型に合わず全身の不調につながるリスクがあり、フィットの確認が欠かせません。
心理・文化への影響|“数字”がつくるイメージの呪縛
■ サイズ数字には、“小さい方がかわいい”“大きいと恥ずかしい”といったイメージがまとわりつきます。
「22cmはかわいい」
「25cmは大きすぎる」
靴のサイズ数字には、どこか“イメージ”がまとわりついていませんか。
・小さいサイズ=子どもっぽい
・大きいサイズ=堂々と言いづらい
・サイズアップ=太った気がする
こうした無意識のイメージが、
本当は必要なサイズへのサイズアップをためらわせることがあります。
また、ネット通販やSNSで「普段23.5cmで、これは24cmがちょうどでした」といったコメントを見て、“その人と同じ数字”を目安にしてしまうこともあります。
でも実際には、体重も身長も、足幅も指の長さも違います。
他人の“いつものサイズ”は、自分のサイズとは限りません。
サイズ表記は、あくまでひとつの目安。
数字に評価やイメージを重ねるのではなく、
「今の自分の足が心地よく歩けるかどうか」を基準にしたいところです。
サイズ数字へのイメージが、必要なサイズ選びをためらわせ、数字中心の文化がフィットから私たちを遠ざけています。
サイズではなく、「おしゃれと健康を、すべての足に。」
サイズ表記から自由になり、“フィットした一足”を選ぶことが、おしゃれと健康の両立につながります。
株式会社キッドの核心にある言葉。
それが、「おしゃれと健康を、すべての足に。」です。
ここでの“すべての足”とは、
・小さいサイズの足
・大きいサイズの足
・甲高・幅広・幅細など、多様な足型
すべてを含んでいます。
この視点に立つと、
「23.5cmだからこうあるべき」という発想から離れ、本当に足に合う靴を選ぶことができます。
大切なのは、
・足型にフィットしているか
・歩いたとき、バランスよく姿勢も自然に保てるか
・一日履いても、快適でいられるか
数字はあくまでそのための“一つの目安”にすぎません。
健康は、おしゃれの土台です。
足に痛みを抱えたまま履くトレンドの一足より、
自分の足型に寄り添ってくれる一足の方が、
結果として、あなたの佇まいやスタイルをいちばん美しく見せてくれます。
サイズ表記からフィットへ。
その視点の変化こそが、
「おしゃれと健康を、すべての足に。」という思想の、実践の一歩です。
数字の正解探しではなく、フィットした一足を選ぶことが、「おしゃれと健康を、すべての足に。」という思想の具体的な実践になります。
“フィット”を確かめるセルフチェック
サイズ表記を見る前後で、足の状態と履き心地を確かめる習慣をつけることで、フィット中心の靴選びができます。
ここからは、今日から取り入れられる
「フィットのセルフチェック」をご紹介します。
1. サイズ表記を見る前に、“足の声”を聞く
試着の前に、少しだけ足元を意識してみましょう。
・今日はむくんでいないか
・どんな靴でも同じところが痛むことが多い
・立ち仕事や歩く時間が長い日か
足の状態によって、同じ靴でもフィットは変わります。
「いつものサイズ」を選ぶ前に、
「今日の足のコンディション」に目を向けてみてください。
2. 履いた瞬間ではなく、“しっかり歩いて”確かめる
靴を履いたら、その場で終わりにせず、
必ず立ち上がって足踏みをしたり店内を一周してみましょう。
チェックしたいポイントは、
・かかとが脱げないか
・つま先に余裕があるか(指が軽く動かせるか)
・前すべりせず、足全体が包まれているか
・歩いたとき、姿勢が自然に保てるか
実際に履いて生活することをイメージしながら、歩き心地をチェックしましょう、
3. ブランドごとに“マイサイズの幅”をメモする
靴 サイズ表記 の違いを味方にするために、
ブランドごと・靴種ごとに、自分の感覚をメモしておくのもおすすめです。
・Aブランドのパンプス:23.5cmでぴったり
・Bブランドのスニーカー:24.0cmがちょうどいい
・ヒールは太め・3cmが歩きやすく感じる
といった“自分の履歴”を残しておくと、
ネット通販でもサイズ選びの失敗が減っていきます。
4. 一人で悩まない。“相談する”という選択肢
サイズ違いに悩んだときは、
足と靴に詳しいお店や専門家に相談するのも大切です。
足長・足幅・足囲の計測や、歩き方の癖のチェック。
自分では見えにくい部分をプロと一緒に確認することで、
“なんとなく”ではないフィット感の基準が見えてきます。
足の状態を確認し、歩行感でフィットを確かめ、ブランドごとの感覚を記録しながら、必要に応じて専門家に相談することで、サイズ表記に頼りすぎない靴選びができます。
まとめ|数字から、からだの感覚へ
靴選びの基準をサイズ表記から“自分のからだの感覚”へ移すことで、おしゃれと健康の両方を守れます。
同じ23.5cmでも、ブランドによって、デザインによって、履き心地は変わります。
それは、靴のサイズ表記の違いが悪いわけではなく、
私たちの足がそれだけ豊かな個性を持っているということでもあります。
大切なのは、
・数字だけで“正解”を決めつけないこと
・足型やフィット感を確かめながら選ぶこと
・疲れやすさや姿勢の変化と、靴の関係に気づくこと
サイズ表記は、入口。
本当のゴールは、あなたの足と、あなたの一日が、
心地よく、のびのびと過ごせることです。
「おしゃれと健康を、すべての足に。」
その一歩は、数字からではなく、
今日のあなたの足の感覚から始まります。
サイズ数字に縛られず、足の感覚とフィットを基準に靴を選ぶことで、「おしゃれと健康を、すべての足に。」という未来に近づいていきます。
よくある質問
Q1:いつもと違うサイズを選ぶのはおかしいですか?
A:おかしくありません。ブランドやデザイン、ヒールの高さ、素材によって、同じサイズ表記でもフィット感は変わります。むしろ「いつも同じサイズだけ」と決めてしまう方が、足にとってはリスクになることがあります。履き心地と歩きやすさを優先して選びましょう。
Q2:ネット通販で靴を買うとき、サイズ表記以外に何を見ればいいですか?
A:足長だけでなく、足幅やワイズ表記(E・EEなど)、木型の情報やスタッフの着用コメントも参考になります。また、自分の足のサイズを測り、手持ちの靴でのフィット感と比較をして自分なりのものさしを持っておくと、失敗が減らせます。
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