“左右の足の大きさが違う”のは普通です
2025.11.27
「右足だけきつい」「左だけかかとが抜ける」。
試着のたびに、そんな“左右のサイズ違い”にモヤっとしたことはありませんか。
左右の足の長さや幅がまったく同じ、という人はほとんどいません。
それでも多くの人が「左右違うのはおかしいのかも」と不安になり、小さい方に合わせてきつい靴を選んだり、大きい方に合わせてブカブカの靴を我慢して履いたりしています。
本記事では、「左右の足のサイズが違うのは普通」という前提からスタートします。
そのうえで、足と靴の専門店としての視点から、からだへの影響と、今日からできる靴選びのヒントをお届けします。
左右の足のサイズが違うと気づいたとき
左右で足サイズが違うのは“よくあること”であり、まずそれを当たり前と思うことが大切です。
「左右で足のサイズ 違う なんて、自分だけ?」
そう感じた瞬間、少し不安になりますよね。
多くの方が、
・片足だけ靴ずれができる
・どちらか片方だけ小指が当たって痛い
・同じサイズを履くと片足だけ窮屈に感じる
といった違和感をきっかけに、足の左右差に気づきます。
実は、骨格や筋肉のつき方、利き足の使い方のクセなどによって、
左右の足の長さや幅が少し違うのは、とても一般的なことです。
「自分の足がおかしいのでは?」ではなく、
「自分の足には左右差という“個性”がある」と受け止めること。
ここから、からだにやさしい靴選びが始まります。
左右サイズの違いは多くの人にある自然な個性であり、不安より“気づき”として受け取ることが第一歩です。
「左右 サイズ 違う=異常」という思い込み
左右のサイズ違いを“異常”と感じてしまい、無理な靴選びをしたり、途方に暮れている人は少なくありません。
「左右でサイズが違うなんてあるわけない」
「足の形が変だから、靴が合わないんだ」
そんなふうに、自分を責めてしまう方もいます。
日本では「22.5・23.0・23.5…」といった0.5cmきざみの両足セットでのサイズ表示が当たり前で、
左右を別々のサイズで選べる靴は、多くありません。
この“均一なサイズ”で靴選びをしていると、左右差そのものが“はみ出し”のように感じられてしまいます。
その結果、
・小さい方に合わせて、どちらの足にもきつい靴を我慢して履く
・大きい方に合わせて、片足がパカパカする靴で歩き続ける
・「合う靴なんてない」と靴選び自体をあきらめてしまう
こうした状況は、足の健康だけでなく、
「おしゃれを楽しむ気持ち」や「靴選びのわくわく感」までも削ってしまいます。
左右差は“異常”ではなく“前提”。
ただ、その前提に靴のつくりやサイズ展開、販売方法が追いついていない。
問題は、あなたの足ではなく、“靴製造業界側の構造”にあるのかもしれません。
左右サイズの違いを異常とみなす思い込みが、無理な靴選びにつながりやすい構造があります。
左右の足のサイズが違う理由と、その影響
■ 体への影響|左右差そのものより“合わない靴”が問題
左右差があること自体よりも、左右差を無視した靴選びが、痛みや姿勢の乱れを引き起こします。
人のからだは、完全な左右対称ではありません。
利き手・利き足があり、片側だけ筋肉が発達しやすいこともあります。
立ち方や座り方のクセでも、足の形状や特徴に影響があります。
多くの場合、左右差そのものは問題ではありません。
本当に問題になるのは、
・大きい方の足に合わせて、もう片方がブカブカ
・小さい方に合わせて、大きい方が当たって痛い
・無理にどちらかに合わせて、崩れた重心のバランスで歩き続ける
といった「左右差を考慮しない靴選び」です。
これが続くと、
・片足だけ靴ずれやマメができる
・一方の足だけ足指への負荷やトラブルが増える
・片側の負担が大きくバランスが崩れ、腰や膝の負担が増える
などのトラブルにつながります。
「左右で足のサイズが違うからダメ」ではなく、
「左右でサイズが違う足に対して、どんなフィットをつくるか」。
視点を変えることが大切です。
左右差は自然なものであり、それを無視した靴選びこそが痛みや姿勢の乱れの原因になります。
■ 心理・文化への影響|“きれいな足”のイメージにしばられない
“左右同じサイズ・まっすぐな足が正解”というイメージが、左右差へのコンプレックスを生みやすくしています。
雑誌や広告に登場する足は、同じ長さで、まっすぐで、むくみもなく、均一に見えます。
こうした“理想の足”のイメージが強いほど、自分の足の左右差が目につきやすくなります。
・左右の足型が違うなんて考えたこともない
・店員さんに測ってもらうのが怖い、わずらわしい
・靴売り場で相談すること自体が不安
そんな気持ちから、本当は「足に合う靴」を探したいのに、つい妥協したサイズで選んでしまうこともあります。
でも本来、足は“均一であるべきパーツ”ではなく、一人ひとり違う特徴があります。
歩いてきた道のりや、日々の習慣。
それらが自然に形になった結果が、今のあなたの足です。
左右差を違和感ではなく、「自分のからだの個性」として、すこしだけ愛着を持って眺めてみる。
そこから、足との向き合い方は変わっていきます。
“左右同じが正解”という文化的イメージが、左右差へのコンプレックスを生み、本質的な靴選びを難しくしています。
「おしゃれと健康を、すべての足に。」と左右差
左右差も“足の個性”として尊重し、健康とおしゃれを両立できる選び方を当たり前にしたいと思っています。
株式会社キッドが大切にしている言葉。
それが、「おしゃれと健康を、すべての足に。」です。
ここで言う“すべての足”には、
・小さいサイズの足
・大きいサイズの足
・甲高や幅広・幅細の足
・そして、左右サイズが違う足
も、もちろん含まれています。
左右差がある足に対して、「どちらかを我慢させる」のではなく、どうすれば両方の足が、できるだけ心地よく過ごせるかを一緒に考える。
それが、足と靴の専門店としてのスタンスです。
健康は、おしゃれの“土台”です。
痛みや違和感を抱えたまま履くお気に入りの靴より、
足にフィットした一足で、のびのびと歩く方が、
あなた本来の雰囲気やスタイルは、もっと自然に美しく見えます。
左右差がある足だからこそ、
“ぴったり感”に敏感になれる。
それは、本当に自分に合う靴を見つけるための、大切な感性なのかもしれません。
左右差をマイナスではなく個性として捉え、「おしゃれと健康を、すべての足に。」という思想のもとでフィットを探すことが大切です。
左右サイズが違う足との付き合い方
左右差を前提に、セルフチェックと計測・相談を組み合わせることで、無理のない靴選びができます。
ここからは、左右 サイズ が 違う 足のための、具体的な向き合い方をいくつかご紹介します。
1. 自分の足の左右差に気づくためのセルフチェック
まずは、日常の中でこんなサインがないか振り返ってみてください。
・片足だけ靴ずれやマメができやすい
・どちらか片方だけ、つま先が当たって痛くなる
・左右どちらかのかかとだけ、よく抜けてしまう
・立ち姿を鏡で見ると、肩の高さが左右で違ったり、姿勢が歪んでいる
一つでも当てはまるなら、左右の足のサイズ差や、足型・足幅の違いがあるかもしれません。
2. サイズは“片足ずつ”測る意識をもつ
可能であれば、左右それぞれの足長・足幅(ワイズ)を測ってみましょう。
正確さはどうしても限界がありますが、メジャーと紙があれば、ご自宅でもおおよその目安は取れます。
より正確に知りたい場合は、専門店での計測がおすすめです。
「右は23.5cm寄りの23.0cm」
「左は24.0cmに近い23.5cm」
といった“グラデーション”を知ることで、
どう調整するのが良いか、選択肢が見えやすくなります。
3. 大きい方の足に合わせて、残りを調整する
靴選びの基本は、大きい方の足に合わせることです。
小さい方の足は、
・中敷きやパッドで前すべりを防ぐ
・靴ひもやベルトでホールド感を調整する
などの工夫でフィットさせていきます。
「ぴったりの靴を一発で当てる」のではなく、
「土台となるサイズを決めて、左右に合わせて“微調整する”」感覚です。
4. 一人で悩みすぎず、プロに相談してみる
左右差を感じるが定かではない場合や、
既に強い痛み・しびれ・変形がある場合は、
足の専門医やシューカウンセラーにに相談することも選択肢です。
靴の選び方や調整の方法は、
“一人で試行錯誤”するより、
一度プロと一緒に確認する方が、近道になることがあります。
左右差を前提としてセルフチェック・計測・調整・相談を組み合わせることで、無理のない靴選びが可能になります。
左右差は「不良」ではなく「個性」
左右差は足の自然な個性であり、その個性とどう付き合うかが、おしゃれと健康を両立させる鍵になります。
“左右の足の大きさが違う”という事実は、
あなたの足が不良やトラブル持ちであることを意味しません。
むしろ、ほとんどの人が持っている自然な個性の一つです。
大切なのは、
・左右差に気づき、否定しないこと
・足のサイズや足型を知ること
・そのうえで、からだにムリのない靴を選ぶこと
「おしゃれと健康を、すべての足に。」
この言葉には、左右差も含めた“多様な足”への真摯なまなざしが込められています。
あなたの足は、あなたの人生を支えてきた、大切な土台です。
その足を無視するのではなく、きちんと観察し、大切にいたわる視点を。
次の一足を選ぶとき、その視点を思い出してもらえたらうれしいです。
左右差を受け入れ、自分の足を知り、無理のない靴選びをすることが、おしゃれと健康のどちらも守る道につながります。
よくある質問
Q1:左右の足のサイズが違うのは異常ですか?
A:多くの人に、程度の差こそあれ左右差があります。痛みや強い違和感がなければ、すぐに異常とは限りません。ただし片足だけ強く痛む、しびれがある、急に形が変わったなどの場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。
Q2:左右のサイズが違う場合、靴はどちらに合わせればいいですか?
A:基本的には大きい方の足に合わせます。小さい方は中敷きやパッド、靴ひも・ベルトなどでフィット感を調整します。左右差が大きい・調整しても合わないと感じる場合は、足と靴に詳しいお店でフィッティング相談をしてみてください。
▶︎婦人靴専門店オンラインショップで、各種サイズ・形状を取り揃えています。
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