革の種類のお話
2020.03.18
レディースキッドで取り扱っている靴は、多くが革製品です。
革のメリットは様々にあり、そしてなんといっても上質なお洒落には欠かせません。
ただ、革と言っても、色々とあります。
今回は、
・牛革
・牛以外の革
・加工による特徴
として制夷して、お話したいと思います。
牛革
革製品で一番多く使われるのは、実は牛の革であることをご存知でしょうか。そのため従って、牛革ではなく本革と記載されている場合も、牛の革であることが多いようです。
牛の革は良質で、耐久性や伸縮性などにも優れています。
また他の革に比べて比較的安定的に供給され、価格も安定しているため、牛の革製品は多く作られ普及しています。
さて、「牛革」と言ってもその中に多くの種類があり、牛の性別や年齢などによって名称が異なります。
そこで以下に、それぞれの名称とその特徴について見ていきたいと思います。
牛革の種類
【カーフ】
生後6ヶ月以内の仔牛の革であり、面積が小さいため高い値段となります。
上質な繊維が細かく滑らかで。薄手ながら手触りがしなやかで美しい艶が特徴となっています。
【キップ】
生後6ヶ月~2年以内の中牛の革です。カーフより繊維が粗いですが厚手で加工しやすいのが特徴です。
【ステア】
生後3~6ヶ月に去勢された牡の成牛の革。
繊維は粗いですが耐久性に優れており、牛革の中では最も多く製品化されています。
ちなみに、去勢していない牛は大変気が荒く、囲いや建物等に当たり革が傷ついてしまうので、ある年齢に達すると革を守るために去勢するそうです。
【カウ】
生後2年の、出産経験の牝の成牛の革です。
厚手で丈夫ですが、牡の成牛の革であるステアに比べると薄手でキメ細かいのが特徴です。
【ブル】
生後3年以上の牡牛の革です。
キメは粗いですが、面積で広く革が厚いのが特徴です。
丈夫なので耐久性を求められる製品を作る際に使用されます。
上質な牛革としてはカーフが有名ですが、性別や年齢によりそれぞれメリットデメリットがありますので、目的に合わせて使い分けることが重要です。
牛以外の革
もちろん革製品には、牛以外の革が使われている場合もあります。
そこでここでは、牛以外の革の種類について詳しくご紹介していきたいと思います。
【羊革…シープスキン、ラムスキン】
シープスキンは、生後1年以内の子羊の革です。
きめが細かくて、薄く柔らかい革でありあまり強度はありません。
革靴の中でも、特に肌触りの良さを求めるお客様には人気があります。
【山羊革…ゴート、キッド】
キッドは薄くて軽いですが、繊維が緻密なので薄くても丈夫なのが特徴となっています。
【豚革…ピッグ】
薄くて軽く、摩耗にも強いため、革靴の裏革として使われることが多いようです。
ただ部位によって柔軟性に差があるのがネックとなっています。
革がの表面に、三角形に並ぶ独特な穴の模様があるのが個性となっています。
【馬革…ホーススキン、コードバン】
牛の皮にに較べると強度は低いですが、柔軟性に優れているのが特徴てます。
馬のおしりの部分をなめして染色したコードバンは、光沢が美しくなめらかなだけでなく強度にも優れています。
【鹿革…ディアスキン】
革が非常に柔らかく手触りが良い上に、耐水性にも優れています。
ただ革に傷が多いのがデメリットであり、表面を取り除いて使用されることもあります。
革にはそれぞれに特徴があり、どんな革を使用するかにより靴の仕上がりも違ってきます。
レディースキッドではやはり牛革が多いですが、柔軟性の良い羊や鹿の革も取り扱っています。
以前は羊の革であるシープスキンの靴が多数を占めていましたが、ディアスキンの靴がいくつかご提供した際にご好評をいただき、リピートを頂いております。
加工方法による革の種類
革の品質を左右するのはもちろん元々の皮の状態も重要ですが、それと同じぐらい大切なのはやはり加工方法です。
革は加工する方法により、名称が異なります。
そこでここでは、なじみのあるものからあまり聞いたことがないものまで、加工方法による革の種類をご紹介していきたいと思います。
【エナメル革】
パテントレザーとも呼ばれ、表面にウレタンなどの樹脂塗料を塗った光沢の美しい革となっています。
牛革であるカーフやキップ、馬革などが使われることが比較的多い加工方法です。
【スエード】
多くは子牛、山羊、羊などの革から作られており
革の表面や裏面やをサンドペーパーなどでバフし起毛させるのが特徴です。
肌触りの柔らかなものほど上質なスエードとされ、シルキースエードは、その中でも最上級とされています。
【ベロア】
成牛の革を使用して、スエード同様に裏面を起毛させたものです。
スエードよりも起毛が粗く、毛足が長いのが特徴となっています。
【ヌバック】
革の銀面、つまり表面をバフして仕上げたもののことを言います。
スエードと比べても、毛足が非常に短くビロード状をしており、高級品は子牛の革を使用して製作します。
【ヌメ革】
成牛豚の革などを、薄いタンニン液でベージュまたは薄茶色なめし染色する前の革のことを言います。
【型押し革】
ワニやヘビの革などに、プレスで加熱、加工することにより革の表面に様々な紋様を型押ししたものです。
自由に好きな柄を型押しできるのがその特徴となっています。
【シュリンクレザー】
革のなめし中に薬品を使用し、革の表面を縮ませてることで、シワを特徴だたせた革です。
手で揉んでシワを出す揉み革加工よりも、シボと呼ばれる表面のシワが強調されます。
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