扁平足と、靴選び
2020.03.02
扁平足とは
足の裏にある『土踏まず』。
縦アーチと呼ばれる、足裏のアーチ状の立体構造のことを指しますが、この土踏まずは、地面と足が触れる際のショックを吸収してくれます。
これは人間だけにあるもので、他の動物にはないようです。
他の動物が4足歩行するのに対し、人間は2足歩行。その分、足に負荷がかかるようになったために土踏まずができたのかもしれません。
その土踏まずが無く、足裏全体がベタッと地面に付いている状態を【扁平足】といいます。
(厳密に言えば、全部がついていなくても、日本では偏平足と言ったりもします。ただドイツなどでは、全部をついているものを扁平足、一部だけついているものは下垂足と、わけられています)
足裏のアーチの役割
土踏まずのアーチは、歩行中に地面からの衝撃をやわらげるクッションのような役目を果たしてくれますが、扁平足の人は、その機能が少なくなるため、足を傷めやすくなってしまったり、身体全体の動きのバランスに影響があったりします。
足裏のアーチ構造は通常、5~6歳で概ね完成しますが、その後に足の靭帯や筋が伸びたり、足の踵部の骨(距骨・踵骨)がずれると、アーチ構造が維持できず扁平足になってしまいます。(アーチ構造ができないまま、成長するお子さんもいらっしゃいます)
足での衝撃吸収がないため、若い人であっても、扁平足で立ち続けたり歩き続けたりすると、足の裏やふくらはぎが痛くなることがあります。
その原因の大きな1つは、足底筋やアーチを引っ張りあげる働きの筋肉(後脛骨筋)が、より引っ張られたり強い力を出さなければならないなど、無理をするためだと言われています。
扁平足のアーチ構造を復活させるのは、一般的には簡単ではありません。
ただ、足部のトレーニングや、インソールを活用することで、戻ってくる場合が無いとは言えません。個々の状態にもよってしまうので、色々調べて試してみると良いかもしれませんし、少なくとも靴を履いている状態では、少しでも良いバランスでいられるよう、靴にサポートしてもらいたいものです。
扁平足へはどんな靴が良い?
扁平足の方の靴選びは、通常の方よりは慎重に考える必要があることはあります。
足裏のサスペンションが弱まっているような状態とも言えますから、地面からの衝撃吸収力のあるソールなどの靴でないと、足裏がしんどい…と思われる方がいっしゃるかと思います。
また、もう少し積極的なアプローチとしては、潰れてしまった土踏まずの形を理想に近づけてあげること。アーチパッドを靴内に配置して土踏まずの部分の高さを持ち上げることで、足裏のアーチを元に戻します。
ただ注意しなければならないのは、“土踏まずが見えない“=アーチが伸びて潰れているとは言い切れません。足裏の肉付きが多いという可能性もあります。
(足を良く使うスポーツ選手は、足裏の筋肉が発達してボリュームがあり・・ということも)
つまり、アーチパッドが入っている靴を選ぶことが良いとばかりは言えません。
靴選びにおけるポイント
無理に持ちあげて高さを出そうとすることで、足裏が痛くなり、機能的にも適した補正にならない可能性があります。
そのため、触診なども含めて、
・足裏のアーチがあるか
・土踏まずを元に戻せるか
・アーチパッドはどの程度の高さまで良いのか
本来はこの辺りの見極めが必要です。
ちなみに、市販でアーチパッドが付いている靴も多くあります。
土踏まずがある方でも、そういった靴の方が足裏のフィット感が増し、負担が分散されて楽になるので、アーチパッド付の靴を好まれる方も多くいらっしゃいますが、扁平足の人が土踏まずなどアーチの補正効果を得られるほどの高さや強度は無いものがほとんどかと思います。
可能であれば、靴専門店に行って足裏パッドを処方してもらったり、パッドやインソール入りの靴を選んでもらったりして、ご使用頂くのが良いかと思います。
もし悩んだら、店舗にもお越しください。
▼ フィッティングなど、ご予約・ご相談はコチラより!
お電話にてご予約 | 03-3981-3456(11~20時) |
Webページよりご予約 | ご予約フォーム |
▼ サイズ豊富な婦人靴専門店 レディースキッド 各種情報
公式ホームページ |
288サイズパンプス(i/288) ご案内 |
小さいサイズ、大きいサイズ ご案内 |
インポートスニーカー等 ブランドコレクション |
店舗案内(池袋店) |
▼ 店舗情報
住所 | 東京都豊島区南池袋1-23-7(池袋駅徒歩1分) |
営業時間 | 11~20時(年末年始休業あり) |
TEL | 03-3981-3456 |
ladies@kid-k.jp |