柔らかい靴が足によい靴?
2020.03.05
どんな靴が良いかという話になったときに…よく耳にするのですが…
『ちょっと待ってください!』
といいたくなるお話です。
柔らかい靴、足当たりの優しい靴=良い靴?
靴を選ぶ際に、
・素材が柔らかくて、足の形にいくらでも沿って変形してくれる
・足が痛くならないようにクッション性の高い靴
を選ぶという方も多いのではないでしょうか。
外反母趾になられている方は、そこが当たるから・・・と柔らかい素材のアッパーを選ぶことが多いと思います。
確かに足に馴染みにくい靴よりも、履き心地のよい柔らかい靴の方が、ひとまず足にストレスを感じず、疲れにくく感じられ、良いかもしれません。
ただし、柔らかい靴は、足を支える力が弱いというデメリットがあることも、しっかり覚えておかなければなりません。
柔らかい靴のデメリット
柔らかい靴を履いて歩くと、靴は足の動きに合わせて変形します。
そうなると靴の形が保たれずが変形しやすくなり、本来であればしっかり足を支えて欲しい、歩くために必要な力を逃がさずにしたいのに、それができなくなってしまいます。
そうなると、足が靴の中で動いたり、足全体が余計な動きをしたり…を止めようとどこか頑張っていて、実は足が疲れやすくなったりします。
それだけではなく、足の変形の要因にも繋がりかねない動きを、まったく止めないため…足のアライメントの崩れをサポートしてくれないため、注意が必要です。
ですので、お客様によっては、柔らかい靴はまったくお勧めしません!
というお話をさせて頂くこと、多々あります。
一時的には、足に優しかったり、機能的にも柔らかい靴の方がよい場合があるかもしれません。
でも、それが本当に、長い期間履き続けるべきものなのかと言えば…そう思えることは少ないのです。
TPOや、その靴を履く場面に応じて、そこは使いわけるつもりでくつを選ぶことが、何よりも大事です。
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