細足さん、幅狭さんの靴選び
2020.03.07
よくお見かけします…細い足。
いろいろなお客様とお会いしますが、
最近の足の傾向として良く思うのは、足が細いなあ・・であったりします。
つまり、幅が狭い。
『細足さん』
とか
『幅狭さん』
なんて言われ方も多く見受けられるようになりました。
お客様ご自身に、その自覚は無かった…けれども、
私たちが計測した数字や、理想的な骨格に近づけるようにプロポーションを変える（一時的に行います）した上での足幅を見て頂くと、『私の足、本当は細いんだ！』と驚き気づかれる方が多くいらっしゃいます。
これ、靴選びには特に重要ですし、パンプスになれば尚更この認識が違っていたら合う靴は手に入らないと言っても良いでしょう。
もちろん、狭いか広いかは、相対的な話ですが…それならば標準があって、それと比較して、狭いとか細い、という話であるはずです。
ただそもそも、その標準の足幅ってどれくらい？についての一般的な認識に疑問符がつくことが多いので…そのお話から進めてみたいと思います。
■ 標準的な幅は？
靴における幅の規格は＜ワイズ＞と呼ばれます。
A～Fまでの９サイズが、JIS規格でも規定されています。
（細かく言えば、足の幅も様々ですからどこを計るかですが…一番幅が広くなるところ、と言えば概ね間違えではありませえん。それ以上の細かな説明はここでは割愛いたします）
A、B、C、D、E、EE、EEE、EEEE、F
の９規格の真ん中をとるならば、＜E＞が真ん中になります。
普通に考えればと、これが”標準的な足幅”であると思われると思います。
※ レディースキッドで取り扱うi/288パンプス。同じサイズでもこんなに違って見えます。
…ですが、最近よく目立つのは、EEEやEEEEの靴。
『幅が広くてゆったりとしているので、足に優しい』
的な、うたい文句付きで露出されることがとても多いです。
もし＜E＞が標準的であるならば、＜EEEE＞なんかは非常に幅広で、対象となる方は少ないはずなのに…それがどんな人の足にも優しいと捉えられそうな表現でセールスポイントにしているのはどうなの…？と違和感を覚えなくもありません。
・・・・
さらに言えば、
そもそも、本当に＜E＞が標準的、平均的なの？という疑いもあります。
多少、統計によって差があるものの、最近の統計では、もう少し細い方が多いというデータも確実にあります。
またレディースキッドで288サイズあるi/288パンプスをフィッティングしていると、あくまで１店舗の話ですが、千人単位での実績としては、＜C＞＜D＞ワイズが多く、さらに細い＜B＞を加えると、半分以上の方が該当します。
それなのに…１つ確実に言えることは、
”市場にあるワイズE以下の靴は、一気に割合が減ってくる”
ということ。ほんの少しでも、探し出してみるとよくわかると思います。
さらにCやB、ましてやAワイズとまでなると…
『流通している靴には、ほぼ皆無です…』
と言っても過言ではなくなります。
そのため、細足さん幅狭足さんは、合う幅の細い靴が無く、困っている
という現状になっています。
自覚されている方、無自覚な方、ご来店のお客様には両方がいらっしゃいますが
合うパンプスが全然無い…と思われてる方の多くが、足が細いことがその大きな原因であるというとこは多々あります。
ですので、まずは計測してみて頂きたいですね。
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■ 細足さんの靴選びポイントは…
細い、太い、からと言って、靴選びで大事なポイントは変わりません。
よりこのポイントが厳密でないと合わない…と考える点はあるものの、靴のフィッティングとして全く違う要素が必要なわけではありません。
ただ。
細足の方の傾向としては、
・ワイズ部だけでなく、踵の骨がより細い
・脂肪層が薄いので、足裏のクッションが少なく、より地面からの衝撃を感じる（場合によっては痛みに感じる）
というのは、お見受けすることが多いと感じます。そのために、
・より、踵部が絞られた形状であり、左右から支えとなる踵部の硬さもしっかりとある。
・靴底または中敷きでのクッションがしっかりしている。
という点など、特に、紐で固定できないパンプスはよりシビアに検討する必要があります。
これらは、細足さんだからこその、靴選びにおける重要ポイントともいえるかもしれません。
■ 細靴、幅狭靴を手にいれる
幅の細い靴は、本当に無いんです…というお声はやはりお聞きするのですが、
世の中に、細い足の方に対応する、いわゆる”細靴””幅狭靴”と言われるような靴も多少は増えてきました。
ワイズA、それ以下というものもあります。
ただし、気を付けなければならないのは、”本当にその靴は細いのか”…よくよく確かめる必要はあります。
＜ワイズ〇〇＞と書かれてみても、本当にその寸法、容積であるのでしょうか？
これは決して、偽の情報が書かれている可能性を指摘する意味ではありません。
実は、表記（仕様で設定した）通りに靴が製造されることは、とても難しかったりします。
木型が＜ワイズA＞であっても、それに沿って、緩みなく靴が出来るかは、全く別問題です。
技術力も素材の良さも必要。
よって、細い幅の表記だからと言って鵜呑みにせず、自分の足で履いて確かめることが必要です。
逆に言えば、履いた靴で、「自分の幅はこれくらい」と思われていても、その靴が表記よりも余裕があった場合には、間違って、幅（ワイズ）を覚えてしまうことになります。
自分の足をちゃんと物差しにして、ちゃんと細いのか、そして、細いから良いのではなく、自分の足にそれは合っているのか？を感じて見極めができるようになることが、本来は大切です。
レディースキッドでも、i/288パンプスはA幅からあります（※）。
そして、きっちりと規格どおりに作られるだめの製造工程レギュレーションがあり、途中で複数回のチェックが入りますので、
実際にちゃんと細幅のパンプスが出来上がってくるようにされています。
※ カラーも色々選んで自分だけの１足を作れる、i/288パンプス。フォルムも美しいです♪
だからこそ、細幅、細足、という方の多くに、喜んで履いていただけています。
もし、足が細い、または、細いのかわからないけど…何を履いても合わない…という方がいらっしゃいましたら、１度試してみて頂けたらと思います。
しっかりと足の計測から、専門のスタッフがご相談にのりながら、靴をお勧めします。
i/288パンプスを中心にしていますが、細身のスニーカーもあり細足さんには大好評いただいています。
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